20日に放送されたNHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺」(日曜午後8時)第3話の関東地区の平均視聴率が、13・2%(関西地区11・6%)だったことが21日、ビデオリサーチの調べで分かった。

初回は関東地区で15・5%、第2話は12・0%と一気に3・5ポイントも下落していた。第3話の数字は、今後、このまま低迷するか、浮上するかを占う放送回として注目されていたが、第2話から1・2ポイント上昇した。

初回は描かれる時代が激しく前後に交差するなど内容が分かりにくいとの声が多かった。いい意味で挑戦的で斬新な作り方ではあったが、視聴者を物語の世界にしっかり引き込むには残念ながら効果的ではなかった。

第2話はオーソドックスな作りで、初回と比べて分かりやすく、楽しめる作り方だったが、残念ながら根強い大河ファンである“固定客”以外は、初回を見て離れてしまったとも思える数字だった。

第3話は初回や第2話と違い、笑いを随所にうまくちりばめ、視聴者を素直に楽しませる作り方だった。

第3話の内容 家族の期待を一身に背負って上京した主人公の四三(中村勘九郎)が、東京高等師範学校での寮生活を始めたもののなじめず、夏休みの帰省では、幼なじみのスヤ(綾瀬はるか)の見合いの話を聞かされたりと傷心の様子が描かれた。また、東京に戻った四三が偶然、三島弥彦(生田斗真)ら天狗倶楽部による奇妙な運動会で運命のマラソンと出会い、これから本格的にマラソンに取り組む四三を予感させた。