歌手沢田研二(70)が21日、東京・日本武道館で全国ツアー3日間公演を行った。鑑賞したファンによると、昨年10月17日に同ツアーのさいたまスーパーアリーナ公演を開演直前に中止したツアーの締めくくりに「これからも出来るだけ長く歌いたい。少なくともあと10年は…。どうぞよろしくお願いします」と何度も頭を下げたという。

70歳を記念した今回のツアーは、昨年7月に日本武道館からスタート。10月17日のさいたま公演を「契約上の問題が発生したため」と急きょ中止し、翌18日には、自宅近くで取材に応じ「当初(観客数が)9000人と聞いていたが7000人だった」などと説明。決断はアーティストとしての「意地」と話していた。

代替公演を来月7日に残しているため、この日が最終公演にはならなかった。ファンによると、この日も当日券の販売はあったが、死角席をのぞき、1万人収容の会場はほぼ満員だったという。沢田は「本来なら今日が最後でしたが、申し訳ございません。すべて私の責任です」と話したという。さらに沢田は「(来月7日の公演が)まだ空いているということで…。いろいろな気持ちになりますが、またお越しください」と自虐も交えて笑いを誘いつつ、最後は「中締めならぬ、半締めということで…」と、人さし指だけでファンと一本締めを行ったという。