女優木村佳乃(42)主演のフジテレビ系連続ドラマ「後妻業」(火曜午後9時)の初回が22日に放送される。

物語の舞台は大阪。男をたぶらかす天才・武内小夜子(木村)は、結婚相談所「ブライダル 微祥」社長の柏木亨(高橋克典)が陰で営む後妻業のエース。その美貌、話術、度胸で数々の男をとりこにし、後妻としてその最期をみとって遺産を手に入れてきた。小夜子に狙われた資産家・中瀬耕造(泉谷しげる)の娘・中瀬朋美(木村多江)は、私立探偵・本多芳則(伊原剛志)の力を借りて、病床に伏せる父の遺産を守るために立ち上がる。

小夜子について、木村は「彼女はどうして後妻業をしているんだろうと思うと、運命なんですよね。クランクインから演じてきて、そういう生まれなんだなと思うようになりました。彼女の生まれながらに背負った“業”であり、“宿命”なのかなと。老人を救っているような面もあるし、かといって過去には死んでいるし、なんです」。関西弁のセリフについては「難しいです、すごく緊張します。セリフを覚えるのに、いつもの倍以上の時間がかかっています。まずセリフを覚えて、イントネーションを覚えて、そのイントネーションにとらわれないでお芝居に持っていくことに時間がかかるんですね。方言指導の方とも練習していますが、先生の丸覚えではなく、その上でお芝居にするためのイントネーションにもっていく。こういう言い方をしたい、こんなお芝居をしたいからと、そのための関西弁を練習しています」と話している。

第1話では、小夜子(木村)は柏木(高橋)の計画のもと、元教師の中瀬耕造(泉谷)と見合いをする。まんまと後妻の座につき、遺言公正証書を書かせることに成功。しかし、耕造に他にもまだ財産があることを知った小夜子は、隠し場所の金庫を何とか開けようと画策する。

その頃、東京では、内縁の夫と設計事務所をかまえる耕造の次女・朋美(木村多江)が、大阪で1人暮らしの年老いた父の身を案じていた。そこへ、姉の西木尚子(濱田マリ)から耕造が倒れたと知らせが。慌てて病院に駆けつけると、そこで初めて耕造が4度目の結婚をしていたことを知る。さらに、病院にふさわしくない派手な格好で現れ、耕造の妻だと名乗る同い年の小夜子に驚き、あからさまな敵意を向ける。

小夜子は、そんな朋美の怒りはお構いなし。夫婦関係を疑われると、幸せいっぱいの耕造と写った結婚写真を見せて、逆に普段から連絡ひとつ寄こさない朋美たち娘を薄情だと言い放つ。

やがて、耕造の容体が安定して、朋美は東京へ戻る。父親が財産目当ての結婚詐欺に引っかかったのだと考えた朋美は、探偵事務所に調査を依頼する。やってきたのは大学の先輩で、元刑事の私立探偵・本多芳則(伊原剛志)だった。朋美の話を聞いた本多は、小夜子が後妻業ではないかと疑いを抱く。