お笑いコンビ「トレンディエンジェル」の斎藤司(40)が28日、大阪市内で、ミュージカル初挑戦となる「レ・ミゼラブル」取材会に臨み、おなじみビッグマウスで「イギリスに暮らして、ミュージカルのできる漫才師になる」と夢をぶちあげた。

もともと、子供のころから故美空ひばりさん好きの父の影響で、ひばりさんの歌をうたいこなすなど、歌唱力には定評のあった斎藤。今回、所属事務所の勧めで、同作の悪役テナルディエのオーディションを受け、同役をゲットした。

「当たって砕けろ-ぐらいの気持ち」だったが、合格。稽古に入ると、発声練習からオリジナルの手法をもつ俳優たちに衝撃を受けつつも「しっかり結果を残して、ミュージカルのできる漫才師として(地位を)確立したい」と考えるようになったという。

金もうけの手段として悪事を働く役どころには「悪い人だけど、でも純粋。お金がほしい、生きていくため、ひとつの目標に向かって、芯がしっかりしている」と解釈。芸人として活動を始め「売れたい」「いい車に乗って、ちやほやされたい」と煩悩に満ちていた当時を思い、共感もし、稽古に励む日々だ。

自らの高い声質も「いい人の場面のときは、逆に誰よりも高く(発声)して、悪い場面は低くして、メリハリをつけたい」と演技プランも練っており、本業の漫才、タレントとは違う緊張感を楽しんでもいる。

昨年末の占いで「2018年末から2019年にかけて、お笑い以外の仕事でとんでもない成果が出る」と言われたことを明かし「なので、ミュージカルスターになってるかも」。この日は、ミュージカルについての質疑応答が中心で、冒頭、自己紹介で「森昌子です」とぼけて、すべった以外は、まじめな受け答えに終始していたが、占いのくだりから、サービス精神がうずうずしていた様子。

今作の稽古前、昨年11月に本場のロンドンで「レ・ミゼラブル」を見学してきたことから「僕、イギリスが好きで、住んでみたいと思っていて…。海外でミュージカルやってみたい。あ、だから、今のうちだけですよ。僕と話せるのは」と、ビッグマウスをさく裂させていた。

公演は、東京・帝国劇場で4月19日~5月28日、名古屋・御園座で6月7~25日、大阪・梅田芸術劇場で7月3~20日、福岡・博多座で7月29日~8月26日、北海道・札幌文化芸術劇場hitaruで9月10~17日に行われる。