6日に亡くなった作家田辺聖子さん(享年91)が、宝塚歌劇とともに愛したOSK日本歌劇団からも10日、追悼のコメントが発表された。

同劇団は近鉄からの支援打ち切りにより、03年にいったん解散しており、同劇団は「03年の近鉄最終公演の際、田辺先生から『いつかきっと花吹雪の舞う春がくると信じたい』と励ましのメッセージをいただきました」と当時を振り返り、感謝の思いを寄せた。

OSKは宝塚歌劇団、松竹歌劇団と並ぶ「3大少女歌劇」として、大正時代の22年に「松竹楽劇部」として創設。日本にレビューを根付かせるなど、貢献してきたが、02年に近鉄からの支援打ち切りが決まり、03年5月に解散した。

解散後、劇団員らが存続活動を続け、翌04年に「New OSK日本歌劇団」として再結成。07年に再び「OSK日本歌劇団」に改称し、12年には創立90周年興行を行った。

100周年も近づき、同劇団は、田辺さんの激励にこたえて存続させてきた。「(激励の)その後に迎えることができました創立90周記念松竹座『レビュー春のおどり』公演では。お祝いのお言葉をちょうだいし、いまも劇団の大切な宝物のひとつです」とあらためて感謝。「数々の名作を残された田辺先生のご生前のご功績をしのび、心からご冥福をお祈り申し上げます」としのんでいた。