東山紀之(52)主演のテレビ朝日系ドラマ「刑事7人」(水曜午後9時)が7月10日から放送されることが11日、分かった。「相棒」など人気シリーズを生む「水9枠」での第5弾。東山は「僕の夏になくてはならないもの」と意気込み、長寿ドラマへの1歩を踏み出した。

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東山演じる刑事・天樹悠は、昨夏放送の前シーズンで「刑事資料係」に配属。あらゆる資料を読み込み事件解決に生かしたが、今回は警視庁独自の組織として発足した「専従捜査班」の一員となり、凶悪・複雑化した犯罪の捜査を行う。

15年に第1弾を放送。水谷豊主演「相棒」、井ノ原快彦主演「特捜9」など人気の刑事ドラマシリーズが放送されるテレビ朝日系水曜9時枠で、5年目を迎えた。このほど日刊スポーツなどの取材に応じた東山は「スタッフや共演者の皆さんの努力のたまものだと思いますし、令和時代になって迎える最初のシーズンなので、気持ちも新たにやっていきたい」と話した。

共演は前シーズンに続き、田辺誠一、倉科カナ、白洲迅、塚本高史、吉田鋼太郎、北大路欣也ら強力な演技派が集った。クランクインは5月中旬の早朝。バックライトに照らされた7人の刑事が合流する、ドラマ冒頭の象徴的なシーンから撮影された。1年ぶりの再会にもブランクを感じさせず、東山を中心に自然に談笑が始まる場面も見られた。「すでにチームが出来上がっているので、自然に役に入ることができました。チームワークの良さを皆さんに感じていただけるように、ドラマにも反映させていきたい」と意気込む。

ドラマの平均視聴率は、15年第1弾の9・6%から18年第4弾の11・8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)までシリーズを重ねるごとに上昇。認知度も年々上がっている。

東山は「刑事ドラマは、演じていく側が年を重ねることで、より深い人間ドラマにもなっていくと思う。長く続くシリーズとして経験を積ませていただけるのはありがたいこと」と感謝。また「夏になると『刑事7人』と、僕の1年間の生活サイクルに組み込まれつつあります。これからも長く続けていけるように、全力投球します」と力強く語った。【遠藤尚子】

◆「刑事7人」 事件の複雑化、高度化を背景に警視庁独自の部署として「専従捜査班」が正式に発足。天樹悠(東山紀之)は「刑事資料係」と超凶悪事件を専門に扱う「専従捜査班」の兼任となり、資料係や刑事部の面々とともに捜査にあたる。