吉本興業所属のハリセンボン近藤春菜(36)が25日、レギュラー出演する日本テレビ系情報番組「スッキリ」(月~金曜午前8時)で、闇営業を受けて謹慎処分となった芸人たちに涙の“公開説教”をした。

同じ吉本所属の加藤浩次(50)が、謹慎処分となったロンドンブーツ1号2号田村亮(47)から前日に電話を受けた話の後、「会社(吉本)も甘いよね」と春菜に話題を振った。すると春菜は「会社自体も保身に走ったというか、そうとも思います」と切り出した。

春菜は「今回のことで、本当にお世話になっている先輩方ですし、番組で後輩、私、後輩がこうやってコメントすることに、申し訳なく思う方々だと思ってます」というと、声を詰まらせ始め、「信頼を置いていましたし…まあ、あの、虚偽の説明をしてしまいましたということに関して、とってもショックを受けましたし、まあ加藤さん、亮さんご本人がおっしゃった通り、本当に保身に走ってしまったんだな、と(思う)。ただその、保身に走ったこと、その一瞬の判断によって、もうここまで(騒動が)大きくなっていますし、その場で本当に正直なことを言って、謝っていれば、本当にここまで、自分を守るためにこんなウソをついてしまったんだというショックを与えることもなかった。世間の皆様にも」というと泣きじゃくった。

春菜は「笑いで幸せを届けるお仕事の方が、自分で裏ルートで営業に行くとかそういう認識があって、笑いを届けるということも、『ない』んじゃないかな、と思うんです」と吉本の先輩を含む11人に苦言。「私の同期の子もいますし、同期以下の子が、生活の時にお金に困ることも、すっごい分かるんですけど、私はじゃあ何で、お笑いを」と言うと「ごめんなさい、こんな感情的に…」と再び言葉に詰まりつつ「なんで人を笑わせたくて芸人になったかと言ったら、自分の笑いを求めて、喜んでくれる人が、自分自身の笑いを認めてくれて、正規で、正規のルートでオファーしてくれるということが大事だと思う」と訴えた。

春菜は「会社を通してもいろいろあるんですけど、正規のルートで認めてくれた、自分のお笑いを認めてくれた人に対して、私は笑いを提供して欲しかった。こそこそ行って、盛り上がるから喜ぶから、裏でこそこそして笑いを届けるのは、やっぱり気持ちよくないですから。ここまで(騒動が)大きくなったし、謹慎された皆さんだけじゃなくて、芸人はいま一度見つめ直して、そういう機会だな、と思います」と芸人全体に危機意識が必要と指摘した。

春菜は謹慎の11人に対して「皆さんが反社会的グループと知らなかったということは、私は信じています。思っているよりも、軽い気持ちだったと思う」と同情する場面もあったが、「盛り上がって何が悪いの、と思うかも知れないけど、裏でやっていたら、反社会的にグループもいるってことなんですよね。会社が入っていれば、発覚しても会社の責任でもありますし、そのための事務所でもある。その可能性があるということは私も含めて、肝に銘じなきゃいけない」と自戒も込めた。