X JAPANのYOSHIKIが3日、パシフィコ横浜で、ライブパフォーマンスを行った。楽天グループのイベントで2200組4400人の招待者にピアノ演奏を披露した。

大拍手と歓声に迎えられて登場すると「FOREVER LOVE」「KURENAI」「ENDLESS RAIN」など9曲を演奏。1時間を超える“YOSHIKIマジック”でファンを魅了した。

「MIRACLE」を演奏する際などには、人の縁の奇跡について言及。「人との出会いは奇跡なんだと気付いた時には、(メンバーの)hideは他界していた」と涙ぐむシーンもあった。そして「僕は父を(10歳で)失い、仲間を失い、生きている罪悪感を持っていた。自分に生きる意味があるのかと。でも、ここに多くのファンがいる。感謝しています」と頭を下げた。

イベント後には取材に応じた。

1996年の「DAHLIA」以来、23年ぶりのアルバム発売がうわさされていることには、「年内には出すと発表したい」と認めた。そして、発表は年内だが「発売は何年後ね、ってなったら怒られる」と苦笑い。「今年はXの結成から30周年。何のイベントもないのもすごいですよね」と笑いも取っていた。

自身初のドキュメンタリー映画を製作していることも認めた。「7割くらい(出来上がっている)。早ければ年内にも完成する」。その後で「アルバムを先に出さないと」と続けた。

京都アニメーションの被害者支援などに1000万円寄付したこともあらためて説明した。「ロスで知って驚いたし、心が痛かった。自分はアニメと一緒に育ったし、日本のアニメは世界の宝ですから」。

そして、闇営業に端を発した吉本興業の問題についても「自分は契約書でがんじがらめになっている米国で20年以上やっている。何かアドバイスできることがあれば」と、求めがあれば一肌脱ぐ意向があることを明かした。