シンガー・ソングライターで俳優の星野源(38)と女優高畑充希(27)が17日、兵庫県姫路市の世界文化遺産「姫路城」で、映画「引っ越し大名!」(8月30日公開、犬童一心監督)の公開直前イベントに登場した。姫路城はロケ地で、2人は凱旋(がいせん)となった。

徳川家康の血を引く譜代大名でありながら、日本中を7回も引っ越しさせられ、「引っ越し大名」のあだ名がついてしまった姫路藩主・松平直矩(及川光博)。星野は、引きこもって本ばかり読んでいる侍「片桐春之介」を演じ、藩主から知識があるだろうと引っ越し奉行を任される。

当時の大名の引っ越しは、膨大な費用と労力を必要とする「超難関プロジェクト」だが、前任の引っ越し奉行の娘である於蘭(高畑充希)や幼なじみの鷹村源右衛門(高橋一生)の力を借りて引っ越しに挑む。

晴天の姫路城にやってきた星野は「すごくいい景色ですね。やっぱり思い出します」。高畑は「1年前にぱっと戻った感じ。相変わらず絵みたいな景色」と話した。

映画の公開が迫り、その気持ちを聞かれると星野は「ものすごくおもしろく仕上がったので早く見てもらいたいけど、今の一番は(報道陣やスタッフを)早く解放してあげたい。ほんと直射(日光)なんで。ほんとすみません」と周囲を気遣った。高畑も「自分たちだけ屋根もらってるんで…」。

映画にちなんで、挑戦したい超難関プロジェクトを問われると、星野は船の免許取得と答えた。「海の上で1人になりたい。1年以上勉強しているがなかなか進んでいない」と現状を明かした。海外旅行好きの高畑は英語を勉強中だといい、「本場のミュージカルのジョークが分からないので、そこで爆笑できるように」と話した。

この日は、20年以上の歴史があるが、17年には団員が1人だけになった危機から復活した兵庫県立姫路工業高校の応援団がゲストで登場。2人に応援のパフォーマンスを披露した。

唯一の団員だった牛尾蒼海さん(3年)は「2人ともすてきでびっくりしました」と話した。パフォーマンスを見た高畑は「大阪で中学生のとき軽音楽部で、音楽隊の人を見て、自分のかつてを思い出した」と懐かしがった。