歌手川嶋あい(33)が20日、デビュー直前に亡くなった養母の命日に開く毎年恒例のコンサートを都内で行った。

17回目の節目を迎えて「今年もこの日のために準備をしてきました」。そして「ここにいる皆さんを1人残らず幸せにしたいと思います」と言いながら「見えない翼」「My Love」などを熱唱した。

川島のことを慕う井上苑子(21)がゲスト参加し、「Face」をコラボ歌唱するシーンもあった。2人とも路上ライブ出身。井上は「毎年、この日のライブは見る側だったのに、今年は声をかけてもらってビックリしました」と感激しながら声を張りあげた。

川嶋は実母と生後数カ月で死別し、福岡市の養護施設で育った。3歳で里親となる川嶋夫妻に引き取られたが、養父は10歳のときに他界し、養母はデビュー直前の16歳のときに亡くなった。

つらい経験を乗り越えてきた川嶋だけに、シンガー・ソングライターとして手がける作品の歌詞には重みと温かみがあり、多くのファンの心をつかんできた。

特に「旅立ちの日に…」は卒業ソングの定番として人気を誇り、YouTubeの再生回数が2400万回を超えている。