デビュー12年目の歌手・五十川(いそがわ)ゆきの、新曲「二度目の青春」への気持ちは特別だ。大切な人、家族、友人…その姿を思いだし、忙しい日々を過ごす人々に癒やしを届けたい。22日に大阪市北区の日刊スポーツ新聞社を訪れた五十川はそんな新曲への思いを語った。

新曲は以前愛した男性との日々を思い出す女性の気持ちを描き、五十川いわく“ステージ映え”する曲。ピュアな歌詞と、心を広く歌えるバラード曲だ。

一方、カップリング曲「タンゴな夜のタンゴ」はリズミカルな作品。1人の女性が何も顧みずに、男性に恋をするストーリー仕立てで、「1枚で大人の女性の二面性を感じられる」と太鼓判を押す。

この6年は五十川にとって人生の大転換期だった。現在6歳になる息子の出産、新しいレコード会社への移籍、曲のヒット。現在も夫と子どもは地元の大分県に住み、家族に会う時間も限られている。

「2、3年前は私が家を出る度に息子が『行かないで』と言って、足を引っ張って…正直、歌手を続けるか悩んだ。そんな私を支えてくれた家庭の存在をありのままにファンに伝えてきたことが、ファンからの支持に繋がっているのかも知れない」。

まだまだ曲を知らない人はたくさんいる。「まずは曲を聞いてほしい。自慢の演技力にも注目です」。母、妻、歌手の顔を持つ五十川はこれからも突き進む。