女優上野樹里(33)主演のフジテレビ系連続ドラマ「監察医 朝顔」(月曜午後9時)の第7話が26日、放送される。

万木朝顔(上野)は神奈川県にある興雲大学に勤める法医学者。横浜・野毛山署のベテラン刑事の父・平(時任三郎=61)は健在だが、2011年(平23)3月11日に東北の海沿いにある実家に帰省中に、東日本大震災に巻き込まれた母の里子(石田ひかり=47)の遺体は見つかっていなかった。そして、父の同僚でもある刑事・桑原真也(風間俊介=36)と結婚して、4歳になる娘のつぐみ(加藤柚凪)に恵まれていた。

朝顔の後輩の法医学者・安岡光子を演じ志田未来(26)は「とても楽しい現場です。法医学教室の仲間、という感じがします。普段から、空いている時間でも誰ひとりとして控室に戻らないで、そのまま前室(スタジオ前の準備室)にいて、みんなでお話ししているような感じです。その感じも、ドラマの中で法医学教室のメンバーが集まってわいわい話している感じとかぶるところがあって、面白いです。上野樹里さんや山口智子さんがとてもフランクな方なので、おふたりがそういう空気を作ってくださっているところもあるような気がします」と話している。

所属する興雲大学法医学教室のメンバーは世代がバラバラだ。志田は「正直言って、ジェネレーションギャップはよく感じます(笑い)。やっぱり携帯電話関係の話題になると、知らないワードが出てきたりして。ポケベルとか(笑い)。『数字で会話ってどういうこと?』って思ったりしました。光子は“和を乱す”じゃないですけど、物事に対して何でもズバズバと言っちゃうような女性です。台本でもそういう女性として描かれているんですけど、実際にリハーサルをやってみて、想像以上にメンタルが強い子だな、と感じました。イマドキの子、というとちょっと記号的ですが、もの怖じしないタイプ、ということでしょうか?きっとイマドキの子なんでしょうね。好奇心旺盛ですし、どんなことにも首を突っ込んでいるし。多分、自分の発言を間違っているとも思わないタイプですよね。本当に思ったことは、すぐ口にしちゃいますし。そういう意味では素直な子なんじゃないかと思います」と話している。

第7話では、朝顔(上野)のもとに、里子(石田)が被災時に身に着けていたと思われる手袋が見つかったとの連絡が入る。それは、朝顔が中学生の時に使っていた手袋で、内側には朝顔の名前も記されていた。朝顔からその知らせを受けた平(時任)は、桑原(風間)に、朝顔とつぐみ(加藤)を頼む、と言い残して東北へと向かった。

そんな折、朝顔は、ある事件の控訴審に、鑑定証人として出廷することに。マスコミも「疑惑の女・10億の美魔女」として注目する、この裁判の被告・白川亜里沙(有森也実)は、3年前に会社社長だった夫が病死し、4億円以上の遺産を手にしていた。その1年後、亜里沙は資産家の男と再婚するが、わずか3カ月でまたもや夫が病死し、今度は6億円もの遺産を手に入れていた。亜里沙は、ふたり目の夫の死亡について状況証拠から逮捕されたが、1審は無罪だった。そこで検事の石田希子(山本未來)は、東横大学の法医学教室が司法解剖を行ったふたり目の夫について、朝顔に再鑑定を依頼したのだ。

証人控室で待つ朝顔を訪ねてきた検視官の丸屋大作(杉本哲太)は、今回の裁判は警察の威信がかかっているから必ず有罪にしてほしい、と頼む。石田検事の顔に泥を塗るようなことだけはするな、と言うのだ。それに対して朝顔は、亜里沙を有罪にするためではなく、あくまでも再鑑定の事実を明らかにするために証言台に立つ。