米映画「タクシードライバー」(76年)や「ディパーテッド」(07年)などで知られる巨匠マーティン・スコセッシ監督(76)が、大ヒット作を連発しているマーベルコミック原作のヒーロー映画について「あれは映画ではない」と英エンパイアー誌のインタビューで語った。

「(マーベルの)映画は観たことがない。観ようとはしてみたけど」と前置きした上で、「正直言って一番近いと思うのはテーマパークだね。人間の感情、心理的な経験を別の人間に伝えようとする映画ではない」との見解を語った。

これに対して「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズのジェームズ・ガン監督は、スコセッシ監督の「最後の誘惑」(88年)がかつて物議を醸したことを引き合いに「作品を観ていないのに同じように自分の映画を決めつけているのは悲しい」とツイッターで反論している。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)