8月にAIG全英女子オープンを制し、しぶこフィーバーを巻き起こした渋野日向子(21=RSK山陽放送)が、TBS系ドキュメンタリー「情熱大陸」(8日午後11時)に登場し、全英後に「パターで手が震えるようになった」などと、重圧との闘いを告白している。制作のMBSテレビ(大阪市北区)が6日、番組概要を発表した。

全英女子優勝で、一夜にして激変した渋野の人生。「スマイル・シンデレラ」とのニックネームも生まれ、帰国後は、彼女が出場すれば、多くのギャラリーが集まり、追いかけた。

小学2年でゴルフを、同時にソフトボールも始めていた渋野は、作陽高校2年の時、団体で高校日本一に輝く。高校卒業後の17年にプロテストを受験したが不合格。その後、青木翔コーチに出会い、翌18年のプロテストで合格した。

今年、全英を制し、フィーバーに包まれる中でも、デサントレディース東海クラシックは8打差を逆転して劇的な逆転V。勢いはとどまらず、鈴木愛らとの賞金女王争いも、今季女子ツアー最終戦リコー杯までもつれ込ませた。

番組では、その活躍の裏で、渋野がプレッシャーと闘っていたことに触れる。渋野は「全英オープン以来、パターで手が震えるようになった」と明かしている。笑顔が少なくなったか? と聞かれれば「私も人間だから毎日毎日ずっと笑っていられるわけじゃないです」とも答えている。

番組では、渋野の苦悩とともに、青木コーチの証言も。青木コーチは、彼女の強さについて「素直さ」と「継続力」だと発言した。プロテストに合格前から続けるパッティング練習は、どれだけ時間が遅くなっても、欠かさず、やり遂げてコースを後にする。渋野自身は、これの理由を「不安だから」とも話す。番組は、最終戦リコー杯での渋野にも密着している。