NHKは23日、都内で会見を行い、仙台放送局の企画総務部の43歳の経理担当の男性職員が、今年5月から12月にかけて外部業者などへの架空の支払いデータを入力して13件の不正な経理処理を行い、自分の口座(2つ)に振り込ませる方法で54万750円を着服していたと発表した。

他の経理職員が気付いて発覚した。NHKは30日付で同職員を懲戒免職処分にするとした。

NHKによると、同職員はギャンブルで生じた借金や生活費にあてていたという。LANケーブルや延長コードなどを購入したかのように見せかけていたという。また、出勤中以外に、休日や早朝など他の職員が誰もいない時間帯にパソコンに入力することもあったという。

NHKは「不正な経理処理は職員のあるまじき行為であり、視聴者の皆さまに深くおわびいたします。再発防止に向け、業務管理を一層徹底してまいります」とコメントした。上司6人を、この日付で減給やけん責などの処分にしたほか、上田良一会長が報酬の30%1カ月、担当役員は20%1カ月を自主返納するとした。