闇営業問題で昨年6月から謹慎処分となっていたお笑いコンビ、ロンドンブーツ1号2号の田村亮(48)が、芸能活動を再開することが10日、吉本興業から発表された。昨年11月1日に相方の田村淳(46)と共に設立した株式会社LONDONBOOTSと吉本興業が専属エージェント契約を結んだ。亮は吉本興業所属ではなく、株式会社LONDONBOOTS所属として活動していく。

亮の相方の淳は10日、吉本興業の発表を受けてツイッターを更新して謝罪。「コンビの相方として、田村亮を近くで厳しく見守ってきましたが、しっかりと反省し、その反省をこれからの芸能活動に活かしたいという、田村亮の強い意思を感じましたので、再びコンビとして活動していきたいと思います」と決意をつづった。

昨年6月6日に発覚した闇営業問題。当初、亮は雨上がり決死隊の宮迫博之(49)とともに反社会的団体の会合に出席したことは認めながら、ギャラの受け取りは否定した。同24日には金銭授受が明らかになり、闇営業に関わった芸人たちに謹慎処分が下った。

7月8日には亮と宮迫が岡本昭彦吉本興業社長(53)と対面。謝罪会見を要望して、静観して事態の沈静化を待つ吉本興業と対立した。同19日には吉本興業は宮迫との契約解消を発表。亮と宮迫は同20日に会見して、吉本興業への不信感と圧力を受けていたことを涙ながらに明らかにした。

謹慎処分以降に淳は「ことの発端は亮さんがうそをついたこと」と非難していた。だが、7月20日の会見を直前に報告され「正直に話すのは同意するけど相談はしてほしかった。先に話してほしかった」と心境を吐露した。その後は、亮が介護の勉強をするなど、真摯(しんし)に反省している姿を見て復帰へと動く覚悟を決めた。

それが株式会社LONDONBOOTS(L社)で、淳が代表取締役で、もう1人の取締役が亮。淳は「田村亮と吉本興業をつなぐための会社です」と説明していた。吉本興業と専属エージェント契約を結んだことで、今後はL社が亮のマネジメントを担当。7月20日の会見以来、宙に浮いていた亮と吉本興業の口頭による「諾成契約」は、これで解消。淳は吉本興業所属だが、亮は吉本興業所属ではなくL社所属となる。

今後については未定だが、昨年11月30日に開設したYouTube「ロンブーチャンネル」を通して活動。テレビなどの復帰を目指すとみられる。