宮沢氷魚(25)が25日、都内で、初主演映画「his」(今泉力哉監督)公開記念舞台あいさつに出席した。

同作は、同性愛の2人の青年が抱える葛藤や周囲へ理解を求めて奮闘する姿を描いている。宮沢は、自分を隠して生きてきた井川迅を演じる。

初主演作品の公開を「率直にうれしいです」とほほ笑んだ。LGBTという内容については、「もともと出たいと思っていた」と明かした。「男子校だったので、自分の周りに同性愛の友だちもいたので、少しでも住みやすい、生きやすい世界を作りたいと思っていたので」と熱く語った。「センシティブな内容で向き合っていけるか不安はありましたが、このタイミングでこのお話を頂けたのは、喜びのほうが大きかったです」と話した。

「僕たちは大量の愛をもってこの作品に挑んで作っていったつもりです。この作品が1人でも多くの人に届いて、1人でも多くの人が何かを感じ取って自分に正直になってくれればいいなと思っています」とアピールした。

この日、藤原季節、松本若菜、外村紗玖良、今泉力哉監督も登壇した。

藤原は「初日を迎えたくなかった」と明かした。LGBTという役の正解について「分からないまま撮影に入って、分からないまま突き進んで、最後まで分からず、今も分かっていない」と胸の内を吐露した。今泉監督は「自分もOKを出した後『本当にあれで良かったのか』と悩んでいた」と話し、同作が難しい作品だったことを感じさせた。

宮沢は不倫報道の渦中にある俳優東出昌大(31)とは舞台で、女優杏(33)とはテレビドラマで共演経験がある。降壇の際、記者から東出について声をかけられたが、笑顔で通り過ぎた。