悪性リンパ腫と診断され入院中の元フジテレビ笠井信輔アナウンサー(56)が、自宅で合成麻薬MDMAやLSDなどの薬物を所持したとして、麻薬取締法違反(所持)の罪に問われた女優沢尻エリカ被告(33)について「もう何で!」と残念な思いをつづった。

笠井アナは1日、ブログを更新。前日に沢尻被告の初公判が東京地裁で開かれたことに触れ、「このブログはニュース原稿ではないので、『被告』ではなく、沢尻『さん』で書かせていただきますね」と断った上で、「壁を乗り越えて、今、仕事の調子がいいのに、なぜ麻薬に手を出してしまったのか?『いつかは公になると思わなかったのか?』知らない仲ではないので、『もう何で!』と思ってしまうんです」と率直な思いを吐露した。

沢尻被告が05年10月期に放送されたフジテレビ系ドラマ「1リットルの涙」で初主演した19歳ごろから違法薬物を使用していたとする検察側の指摘に、「あの芝居の裏で薬をやっていたなんて、何がどうひっくり返っても想像ができないのです」と私見を述べたが、その一方で、「確かに沢尻さんはインタビューのハードルが高く、特に若い女性がインタビュアーだと難しいと言われてきました」と、業界での評判についてつづった。

笠井アナは、沢尻被告が世間からバッシングを浴びることとなった舞台あいさつでの「別に」発言の前日にインタビューをしていたことから、沢尻被告を不機嫌にさせた“容疑者”としてネット上に名前があがった過去を振り返り、「いやいや待ってよ。沢尻さんは非常に機嫌よくインタビューを楽しんでました!」と、あらためて釈明した。

沢尻被告が女優復帰については「語る資格はない」と否定的な発言をしたことについて、「誰でも過ちを犯してしまうことはあります。一方で、そうした人達にも再チャレンジの権利はあります。それがいつになるかは、『世の中の空気』と『反省も含めた本人の意思』、そのバランスだと思います。今はそんな気持ちにもなれないのでしょう」と推し量り、「相当反省しているようですが…だったら、なぜやった?また、そこに立ち返ってしまうのです」と、やるせない気持ちをにじませた。