タカラジェンヌを育成する宝塚音楽学校106期生の卒業式が2日午前、兵庫県宝塚市の同校で行われ、阪急阪神ホールディングスの代表取締役会長で、同校理事長の角和夫氏が宝塚歌劇団卒業生による「夢組」プランに言及した。

角理事長は「大学を卒業した後には、大学院がある。そのような、まあ、どういう形になるかは、今はまだ正式にはまだ申し上げられませんが、卒業後も舞台に情熱を持った方を、きちんとした形で組織化したい」と話した。

「夢組」については、今年1月、宝塚歌劇団の小川友次理事長が新年の懇談会で、卒業生を中心にした新たな活動の形として、明らかにしていた。

この日、角理事長が、小川理事長の話を、より踏み込んで“補足”した形。「たとえばダンスがすばらしい卒業生がいて、ダンスに情熱を持ち続けられているのであれば、そういった方に舞台に出てもらい、上質なショーを提供したい」とも話した。

さらに、この「夢組」が卒業生だけなのか、現役生も混ざっての組織になるのかは未定だとしながらも「最終的には、海外にもいけるような」と、海外公演への“夢”も口にした。

角理事長の話に聞き入った106期生39人は、午後からの入団式を経て、宝塚歌劇団の生徒になる。4月24日に宝塚大劇場で開幕する月組公演「WELCOME TO TAKARAZUKA-雪と月と花と-」「ピガール狂想曲~シェイクスピア原作『十二夜』より~」で初舞台を踏む。