10日に肺がんのため亡くなった、映画監督の大林宣彦さん(享年82)が12日、プロデューサーの恭子夫人(81)と長女で映画感想家、映画監督の千茱萸(ちぐみ)さん(56)とともに都内の自宅から出棺された。

配給のアスミック・エースの担当者は「密葬の日取り、場所の公表は、新型コロナウイルスの感染拡大の状況もございますので、控えさせていただきます。人が集まらない形で、やらせていただきます。ご家族の希望ですので、静かに見守っていただければと思います」と説明した。

大林さんは10日午後7時23分、肺がんのため東京・世田谷の自宅で亡くなった。同日は、新型コロナウイルスの影響で公開延期となった新作映画「海辺の映画館-キネマの玉手箱」の公開日だった。亡くなった時間は、公開していれば、ちょうど初日舞台あいさつが終わるくらいのころ合いだったという。