ロックバンド「toe(トー)」が発起したライブハウス支援プロジェクト「MUSIC UNITES AGAINST COVID-19」が19日、立ち上がった。

同プロジェクトは、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、ライブやイベントが中止、延期となる中、収益が得られなくなってしまった全国120カ所以上のライブハウスと連携。東京事変、石野卓球、Chara、スチャダラパーら約70組のアーティストが賛同し、音楽で支援していく仕組みを作り上げたという。

特設サイト(http://savelivehouse.com)で、ユーザーは“支援者”となり、応援したいライブハウスを選択。“アクセス権”をダウンロード購入することで、そのライブハウスを支援できるという仕組み。価格帯は500円から1万円までの5種類。アクセス権で、同プロジェクト賛同アーティストが無償で提供した楽曲データを、6月末までの期間に聞いて楽しむことができる。

発足者であるtoeのメンバーは「国や自治体等公共機関からの融資緩和政策、補償の話も少しずつ出てきてはいますが、日々、唯一の収入源であるライブが開催できない現状において、これから先すぐ、金銭的に困窮する店舗が多数にのぼると予想されます。もし、また以前のように人々が集まってライブが行えるような世の中になった時、ライブハウスがなくなってしまったら、僕たちはどこで演奏すればいいのでしょうか。音楽を好きな人が集まり、バンドが演奏する。ライブでしか得られない何か。そういうものが今後なくなっってしまうことは、僕には耐えられないので。このサイトを見てくれた皆さんにもそういう気持ちに共感してもらえることを信じています」とコメントしている。