爆笑問題の太田光(55)が、17日のTBS系「サンデー・ジャポン」(日曜午前9時54分)で、小泉今日子(54)やきゃりーぱみゅぱみゅ(27)ら芸能人が、検察庁法改正案に抗議する発信をしたことに対し、ツイッター上で批判の声が出たことに、疑問を呈した。

きゃりーは10日、ツイッターでトレンド入りしたハッシュタグ「#検察庁法改正案に抗議します」を付けてツイートした上で、同法改正案の問題点を相関図でまとめた画像を、当該ツイートに貼り付けた。そのことに対して、賛否両論が巻き起こり、中には「芸能人が分かりもしない政治のことを語るな」というような声まであった。きゃりーは「ファンの人同士での私の意見が割れて、コメント欄で激論が繰り広げられていて悲しくなり消去させて頂きました。いろんな意見があって良いとは思います。私に対してのイメージ、理想それぞれあるとは思いますがファン同士で喧嘩するのは嫌だなぁ」とつづり、当該ツイートを削除した。

太田は「歌というのは、メッセージ。いろいろな価値観をメッセージとして伝え続けている。相手にしているのは観客、大衆…言うなれば国民。(きゃりーの歌で)社会が、どんどん形成されていることが起きている。キョンキョンも、そう。あの人たちにしか見えない景色、広い日本という国を見ている。キョンキョンなんか、ずっとその位置にいる」と、きゃりーや小泉ら芸能人が、芸能という形で社会の形成に大きな影響を与える存在だと説明した。

その上で、芸能人が政治を知らないという批判を展開する“ツイッター民”に対し「自分の方が世の中を知っているという前提に、なぜ立てるのか?」と疑問を投げかけた。その上で「ネットだけやっている、頭でっかちのヤツかも知れない…分からないけど。確信して(芸能人が政治を分からないという考えを)持てる自体、間違っている。こんなヤツの言うことは、全く聞くことはない」と怒りすらにじませた。

太田は、こうした騒動が起こる要因として「ツイッターの問題がある」と指摘。「分別のある大人にしても、現実の社会じゃ絶対にしない…道を通り掛かっている人に、そんな礼儀知らずのことはしないと思う。分別のある大人が、ツイッターでは、そういうことをする。きゃりーは特定の個人に、そんなことは言っていない。それを、なんで?」と続けた。そして「こいつの言うことなんか、聞く必要、全くないよ」とSNS上で、匿名で芸能人を批判する“ツイッター民”に怒りを投げかけた。

また、お笑いと政治、社会との関係性についても言及。爆笑問題は政治などの時事ネタを笑いにしているが「我々は安倍さんのことを直接、言うから時事ネタと言うが、違う。お笑いは、みんな社会をネタにしている。全部、社会ネタなんですよ。日本は、それを分けすぎる」と、お笑いは社会を笑いのネタにするものだと強調した。