TOKIOの城島茂(49)国分太一(45)松岡昌宏(43)が、ジャニーズ事務所100%子会社の「株式会社TOKIO」を新たに設立し、来年4月1日から同社所属となることが22日、分かった。城島が社長、国分が企画、松岡が広報を務める。タレントがグループ傘下の会社に「のれん分け」するのはジャニーズでは初の試み。このほど都内で取材に応じた3人が、今後の展望を明かした。

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昨年夏に長瀬の脱退・退所が決まったことを受けて、今年の初頭に新会社設立の発案をしたという国分は「変化が必要だと思ったんです」と打ち明けた。

「受け身になるんじゃなくて、僕らにとっても、新たな表現、表情を見せるチャンスだと思いました。やっぱり僕らって、いつまでも汗かいている姿が似合うのかなと思って。『会社とか、どうなんだろうね』って2人に提案しました」

ジャニーズ事務所の藤島ジュリー社長にも伝え、「おもしろいかもしれないね」と承諾を得たという。

グループ会社を設立して傘下に入るという選択を決めたのは、昨年亡くなったジャニー喜多川氏が名付けたグループ名を守りたいという強い思いだった。TOKIOの商標権はジャニーズ事務所が持っており、事務所から完全に独立すれば「TOKIO」の名前を使うことは難しい。城島は「どうしても“屋号”を続けていきたいというのが共通であった。『TOKIO』を残すっていうことを考えると、グループ会社っていう形が一番円満だったかなと思います」と説明した。

新会社の株は、ジャニーズ事務所と、3人が分け合う。現在決まっている社員はこの3人のみ。今後、マネジメントや事務まわりのスタッフを雇っていくとみられる。新たにタレントが加入する予定はないという。松岡は「営業も自分たちでしていきます。今は、事務所が大きいがためにできないこともある。今までやっていたものを続けさせていただけるならば、プラスアルファのこともやっていきたい」と意気込んだ。

25年間続く日本テレビ系「ザ!鉄腕!DASH!!」で、さまざまなものづくりに携わってきた。「会社づくり」は初挑戦となる。国分は「社会貢献やプロデュースなど、日本全国に『チームTOKIO』が広がっていくことができればいいなと。ジャニーさんもここまでは考えなかったと思うので、この企画を驚いてくれたらいいなと思います」と笑顔を見せた。