NHK連続テレビ小説「エール」(月~土曜、午前8時)の10月30日に放送された第100回の平均視聴率が20・1%(関東地区)だったことが2日、ビデオリサーチの調べで分かった。 

同作から土曜の内容は1週間を振り返る形となっている。最高視聴率は第37回の22・1%。

主演は窪田正孝、ヒロインに二階堂ふみ。物語は高校野球の「栄冠は君に輝く」や、阪神タイガース応援歌「六甲おろし」などで知られる数々の名曲を手掛けた作曲家古関裕而氏とその妻をモデルにした、音楽とともに生きた夫婦の物語。

主題歌「星影のエール」をGReeeeNが歌う。朝ドラ初の4K撮影で窪田&二階堂のタイトルバック映像にも、その美しい風景が使われている。

あらすじは、久志(山崎育三郎)が歌った「夜更けの街」に裕一(窪田正孝)は心揺さぶられて、完成した「栄冠は君に輝く」はやはり久志に歌ってほしいと強く願う。大会本部の大倉(片桐仁)は、愛国歌謡の印象が強い久志の起用に難色を示すが、裕一は「他のどの歌手よりも彼が向いている」と頭を下げて必死にお願いする。断るつもりで古山家を訪れた久志だったが、音(二階堂ふみ)からその話を聞いて心を動かされる。

裕一は久志を連れて甲子園にやってくる。裕一は、事故で右足を切断し、それを乗り超えて「栄冠は君に輝く」を作詞した多田良介と同じように、絶望を知っている久志にこそ歌って欲しいと願う。久志はグラウンドで「栄冠は君に輝く」を歌い出す。カットバックでは、松葉づえをついてスタンドから球児のプレーを見守る作詞家の多田の姿が映った。多田役は、元巨人でプレー、独立リーグ・ルートインBCリーグの栃木ゴールデンブレーブスの寺内崇幸監督(37)が演じた。