市川海老蔵(43)が出演する「初春海老蔵歌舞伎」(東京・新橋演舞場)の千秋楽公演が17日、オンライン生配信された。公演が初日から千秋楽まで即日完売したこともあり、より多くのファンに楽しんでもらいたいと企画された。

海老蔵は、幕開きの演目「春調娘七草」を楽屋で見ている様子を「おぉ!」という言葉とともにアップ。

幕あいには、今回特別に収録された海老蔵、長女市川ぼたん(9)、長男堀越勸玄君(7)の親子3人による口上や、出演者のインタビューが配信された。

口上で海老蔵は、観客への感謝を述べるとともに、スタッフ、役者がしっかりと感染対策を取って臨んできたことを語り、今回の生配信についても「ウィズコロナの時代の、1つの形ではないかと思っています」と話した。

歌舞伎本興行での千秋楽生配信は初めての試み。海老蔵は「画面越しではございますが、一期一会の生の舞台の雰囲気を少しでも味わっていただきたい、伝わりますよう、我々3人をはじめ、皆、一生懸命につとめさせていただきます。この後も日本の伝統文化、歌舞伎を愛してくださいまするようお願い申し上げます」と述べた。

ぼたんは「父に教えていただいた成果が出せるよう、精いっぱい『藤娘』をつとめさせていただきます」、勸玄君も「僕も精いっぱい『橋弁慶』の牛若丸をつとめさせていただきますので、よろしくお願い申し上げます」とあいさつ。

子供たち2人はインタビューでもしっかりした受け答えを見せ、拍手を示す「888888」や「立派な舞台人!」などのコメントが書き込まれた。

演目は「春調娘七草」「毛抜」「藤娘」「橋弁慶」。見逃し配信は18~24日。