NEWS加藤シゲアキ(33)の小説「オルタネート」(新潮社)が、「2021年本屋大賞」にノミネートされたことが21日、分かった。加藤の著作が候補入りするのは初めて。第164回直木賞の受賞はかなわなかったが、直木賞ノミネートに続く快挙となった。

同賞は、本の“目利き”である全国書店員の投票で選ばれる文学賞。書店員の支持を集めた本に大賞が贈られる。直木賞に続くノミネートに、加藤は「心から光栄に思います」と喜んだ。デビュー作で書店回りをした際にかけられた言葉が原動力になっており「本賞に選ばれたこと、すなわち書店員の方々に選んでいただいたことがなによりうれしく、また新たなモチベーションが生まれたと感じております」とコメントした。

本屋大賞の大賞受賞作は、受賞後に映画化やドラマ化されることが多いのが特徴だ。大賞受賞作以外であっても、10タイトルにノミネートされた作品で映像化されたものも多い。昨年4位の「ノースライト」(横山秀夫)も、先日、NHKでドラマが放送された。

大賞受賞作は、書店員による2次投票で決定。結果は4月上旬に発表される。