プロダンスリーグ「D.LEAGUE」第6戦が22日、都内で行われ、FULLCAST RAISERZ(フルキャスト・レイザーズ)が初勝利を飾った。

1月に開幕し、折り返し(全12戦)を迎えた今回のラウンド。初めて有観客で開催され、公式アプリの有料会員から50人が招待された。

これまでの戦いでは、自慢の筋肉も披露しながらのパフォーマンスが目立ったレイザーズ。今回はあえて“封印”し、米ロサンゼルス発祥のKRUMP(クランプ)の歴史をたどるようなパワフルなパフォーマンスで、オーディエンス票(視聴者票)も2戦連続で20点満点を獲得し、初勝利した。

クランプを日本に持ち込んだ先駆者でもあるディレクターのTWIGGZ“JUN”(43)は「取りたくても取れなかった1位をここで取れてうれしい! たくさんの方が応援してくださっているし、その期待に応えられた。次はダンスでも20点とれるようにしたい」。また初の有観客での開催に「エナジーをダイレクトに伝えるダンス。それが伝わったのかな」と話した。

JUNによると、クランプは「エナジーとパッション、エモーションがある“究極のストリートコンテンポラリー”」という。「普段抱えているような自分がなりたい像を、内からいかに伝えていけるか…。これからもそんなダンスを伝えていければ」と意気込んだ。

またリーダーのSOULJA TWIGGZも「ここを1つの通過点として、このまま突っ走っていきたい。クランプはアグレッシブだと言われますが、いろいろな変化球も見せていかないと飽きられてしまう。うまくクランプに緩急をつけながら残りの6戦も戦っていきたい」と気を引き締めていた。

この日の試合では、第7戦からこれまで4人だった審査員が8人に増員されることも発表された。JUNは「新しい目線になると思います。毎回順番も大事なので、それも加味しながら作戦を練っていきたい」と話した。