アニメ映画「シン・エヴァンゲリオン劇場版」の大ヒット御礼舞台あいさつが11日、都内で行われ、庵野秀明総監督(60)らが出席した。

庵野氏が「エヴァ」シリーズの一般向けイベントに登壇するのは、95年のアニメ誕生から初めて。

07年に始まった新劇場版の第4作で、完結編。新型コロナの影響による2度の延期を経て先月8日に公開され、興行収入は70億円超の大ヒットを記録している。総監督を務めた16年の実写映画「シン・ゴジラ」に迫る勢いで、「80(億)ちょっといったら超えてくれる。僕の中でレコードなんです」と期待。また「こんなニッチなロボットアニメで100(億)を目指せるのは、本当にありがたい」と感謝した。

庵野氏は、映画「シン・ウルトラマン」(公開日調整中)の企画・脚本を担当。23年公開予定の映画「シン・仮面ライダー」の監督・脚本を務めることも発表されており、精力的な活動が続く。シリーズ制作期間中に手掛けた「-ゴジラ」で得た技術を今作に取り入れ、「あの映画をやらせていただいてよかった。進化はしたいので」と尽きぬ創作意欲を語った。

自身が出演した先月22日放送のNHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」についても触れ、「僕は見てない。僕が映っているものは見ない。嫌だから」。4年にわたり密着されたが「これ撮っときゃいいのにっていうシーンが現場ではあった。もっといいところがあったのに」などと笑わせた。声優緒方恵美、鶴巻和哉監督、前田真宏監督も登壇。【遠藤尚子】