NHK連続テレビ小説「おちょやん」(月~土曜、午前8時)の15日に放送された第94話の平均視聴率が16・6%(関東地区)だったことが16日、ビデオリサーチの調べで分かった。最高視聴率は65話の18・9%。

上方女優の浪花千栄子をモデルに描くドラマ。主人公の竹井千代役を杉咲花が演じる。シンガー・ソングライター秦基博が主題歌を担当し、書きおろしの新曲「泣き笑いのエピソード」で盛り上げる。

あらすじは、万歳(藤山扇治郎)と千兵衛(竹本真之)は初日以来、稽古場に顔を出さない。一方、千之助(星田英利)も稽古でせりふが出なかった日を境に姿を見せない波乱の船出。そんな中、新しい劇団員の灯子(小西はる)から終戦後の道頓堀で公演したマットンばあさんの話を聞く千代と一平(成田凌)。鶴亀新喜劇は自分の居場所だという灯子の言葉に力が湧く。その夜、寛治(前田旺志郎)が帰還した。千代にガラス玉を差し出し、ヨシヲ(倉悠貴)との満州の酒場での出来事を話し始める。

寛治は賭場で絡まれていたところをヨシヲに助けてもらった。その後も面倒をみてもらっていたが、終戦直前にここは危険だといって逃がしてもらった。その時にガラス玉を託された。ヨシヲは逃げ遅れた女の人を助けようとして命を落とす。寛治は日本に生きて帰るというヨシヲとの約束を果たしたのだった。

千代は涙ながらに寛治の話を聞く。そして万歳らも鶴亀新喜劇に復帰した寛治と話し、盛り上げようと誓い合う。千之助も台本を一平が書き直したことを了承する。