近藤真彦(56)が4月30日、ジャニーズ事務所を退所した。同事務所の公式サイトなどで、この日をもって退所することを発表した。中1だった77年にジャニーズ入り。40年以上にわたって、同事務所を代表するタレントとして活躍してきた。不倫報道を受けての活動自粛中に、“長男”としてのケジメをつけ、新たな道に進む決断を下した。

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やんちゃなカリスマだった。近藤を取材する際に毎回感じるのは、“ぶっちゃけ力”の高いトークセンスだ。年末恒例だったディナーショーでも、ファンに対して無邪気に笑いながら「もう、君たちには近づかないから!」などとざっくばらんに言い放つ。往年の芸能界を知るスターだからこその、オフレコエピソードも惜しみなく話した。

ただ、時代は確実に変わっていく。今や、ひとたびタレントにスキャンダルが出れば、激しいバッシングを受け引退まで追い込まれるケースもある。ジャニーズ事務所の“長男”という目立つポジションだった近藤は、守られる部分も大きかった一方で、批判にさらされることも多かった。

親しい関係者は「もともとマッチさんは、若い頃からやんちゃで有名だった。長い間“長男”として優等生を求められていたのは、大変だったはず」と推測した。不倫報道がきっかけにはなったが、あらためて「自分らしさ」を見つめ直した結果の退所なのかもしれない。【横山慧】