13日に放送された、玉木宏(41)主演のテレビ朝日系連続ドラマ「桜の塔」(木曜午後9時)第5話の世帯平均視聴率が9・9%(関東地区、速報値)だったことが14日、ビデオリサーチの調べで分かった。個人平均視聴率は5・4%。

初回は13・5%、第2話は10・2%、第3話は9・5%、第4話は9・4%で推移していた(いずれも世帯平均視聴率)。

「桜の代紋」を掲げる警察組織の権力争いを描く人間ドラマ。玉木は警視庁捜査共助課の理事官・上條漣を、上條の幼なじみ、水樹爽役を広末涼子(40)が演じる。所属する派閥の長を出世させることが警視総監への近道と考え、どんなに汚い仕事もこなしていく。頂点を目指す人間たちの裏切り、わな、だまし合いが交錯する物語だ。

今から23年前に、警視庁で幅を利かせる「薩摩派」派閥の幹部が中心となり、組織ぐるみで行っていた押収品の横流し事件。その真相を告発しようとしていた漣の父・勇仁(岡部たかし)を“自殺”に追い込んだのが、自らが所属する「外様派」派閥のトップである刑事部長・千堂大善(椎名桔平)だと知った漣。追及された千堂は、勇仁に告発させないよう脅し、“自殺”へ誘導したことを認める。だが、唯一の証拠である防犯カメラのビデオテープは画像が粗く、たとえ科捜研でも居合わせたのが千堂本人だと特定するのは不可能だった。千堂は不気味なまでの自信をにじませながら、「俺はお前ごときが倒せる相手じゃないんだよ」と言い放つ。

前途を絶たれ、怒りと悔しさに身を震わせた漣は、諦めなかった。

漣は告発材料をあぶり出すため、千堂らと次期警視総監の座を争っている「東大派」派閥の警務部長・吉永晴樹(光石研)に相談。千堂の失脚を望みつつも、漣と手を組むのは危険だと判断した吉永は協力を拒否するが、ふと独り言のように「5年前の傷害事件でなぜ犯人が捕まらないのか不思議でならない」と漏らした。

何かのヒントだと察した漣は、幼なじみでもある捜査一課主任・爽と共に、傷害事件の資料を精査。千堂が事件捜査の指揮をとっていたことを知る。そんな中、漣は婚約者である千堂の娘・優愛(仲里依紗)の何げない話が引っかかり…。