「眠狂四郎」「古畑任三郎」などの人気ドラマシリーズで知られる俳優田村正和(たむら・まさかず)さんが4月3日に都内の病院で、心不全のため亡くなった。77歳だった。

生前田村さんが所属していた新和事務所の関係者は日刊スポーツの取材に応じ、生前の田村さんの様子を明かした。今年2月に電話で連絡をした際、田村さんはかぜをこじらせた様子で、検査入院すると明かしていたという。せきが出ていたといい、「空(から)せきなんだよね」と話していたという。

同月中に入院後はリハビリをしていたという。「最後に話したのがその2月の電話でしたが、元気な様子だったので驚いています。奥さんも、まったくいつも通りの様子でした。そういう(亡くなる)ことになるとは、全く思いませんでした」と振り返った。また「新型コロナウイルスの感染ではなかったと思います。PCR検査も何度も受けていたので」と明かした。

田村さんはもともと心臓に持病があり、90年には2週間、97年には数カ月休養したことがあった。新和事務所関係者は「かぜをこじらせて、免疫も弱まっている部分があったのかもしれません」と推測した。田村さんは3年前から仕事はしておらず、「十分やり終えた」と話していたという。大きな病気にかかった様子もなかったという。葬儀・告別式は親族で行っており、田村さん本人の希望で、お別れの会などは行わない予定という。

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