17日に放送された、テレビ朝日系ドラマ「警視庁・捜査一課長 シーズン5」(木曜午後8時)最終回2時間スペシャルの世帯平均視聴率が12・7%(関東地区、速報値)だったことが18日、ビデオリサーチの調べで分かった。

初回から12・8%、第2話は12・1%、第3話は12・8%、第4話は10・8%、第5話は11・8%、第6話は11・6%、第7話は11・9%、第8話は11・1%、第9話は10・0%と推移(いずれも世帯平均視聴率)。

同作は、ヒラ刑事からはい上がった“たたき上げ”の捜査一課長・大岩純一(内藤剛志)と捜査員の奮闘を描いた物語で、シーズン5となる今回で、シリーズ誕生10年目の節目を迎える。

カリスマ食品サンプルデザイナー・神下茂(林泰文)の刺殺体が、彼のアトリエで見つかった。神下はひと口食べただけでどんな料理でもサンプルとして再現することができる神業の持ち主で、ナポリタンスパゲティの食品サンプルを手にしたまま息絶えていた。

純一は、複雑な表情を浮かべる。神下は10年前、ある殺人事件の被疑者として取り調べた人物だったのだ。

事件のはじまりは、10年前、洋食店の娘・品原試子(三戸なつめ)が店主の父・誉(遠山俊也)に内緒で、神下にナポリタンのサンプル制作を依頼したことにあった。神下は見事な作品を作り上げたが、自らの料理の腕前だけで客を呼べると自負する誉は店にサンプルを置くことを拒否。数日後、神下がそのサンプルを強引に売りつけたライバル洋食店の店主が、遺体となって見つかったのだ。

当時、管理官として捜査の陣頭指揮を執っていた大岩は誉と神下を取り調べたが、誉は黙秘を続けた後、病死。一方で神下の犯行を示す証拠もつかめず、事件の発端となったナポリタンのサンプルも見つからないまま、事件は迷宮入りしていた。