「エレキの神様」とよばれるギタリスト寺内タケシ(てらうち・たけし)さん(本名武=たけし)が18日午後8時37分、器質化肺炎のため、横浜市内の病院で死去したことが分かった。82歳。

葬儀・告別式は近親者のみで執り行い、後日、「お別れの会」を予定しているという。喪主は長男章(あきら)さん。

歌手加山雄三(84)が、所属レコード会社を通じてコメントを発表した。「また一人、若大将の仲間が亡くなってしまった。別れはほんとうに辛いけど、映画に音楽とたくさんの思い出が残ってます」。

寺内さんは、加山主演映画「エレキの若大将」(65年)にも出演した。加山は「僕が初めて作った『夜空の星』のアレンジは寺内君で、あのエレキには、ほんとに仰天しました。当時、エレキギターをあそこまで弾きこなす人間は他にいなかったと思うんだよな。僕がわざとテープの回転を遅くして録ったエレキの音を、今度は回転を普通にして聞かせたら目を丸くして、「どうやって弾いたんですか!!」って何度も聞いてきたのが懐かしく思います」と思い出を回顧。

「本当に多くのミュージシャンに影響を与えた、偉大なギタリストでした。また、一緒にエレキやりたかったよな」としのんだ。