「ホームレスの命はどうでもいい」などと動画で話し、差別的などと批判されていたメンタリストDaiGoが13日、自身のYouTubeチャンネルで「【謝罪】間違ったことを言ったので謝罪します【今後の展開について】」と題した生配信を行い、一連の発言について謝罪した。

DaiGoは生配信の冒頭で「このたびは大変申し訳ありませんでした」と謝罪。視聴者からの質問に答える配信の中でこうした発言を行ったことについて「猫の命の方が人の命より大事だから、という話をしたくだりがあった。この時にそこまで言う必要は全くなかったんですけど、『そもそもホームレスや生活保護の人とかにお金を割くのっておかしいよね、猫の命を助けた方が、僕は猫の方が好きだしいいと思うんだよね』ということを言ったんですよ」と説明。

社会復帰を目指しながら生活保護を受ける人や、そうした人を支援する人たちへの配慮に欠けていたとし「助けたいと思っている人、そしてそこから抜け出したいと思っている人に対してさすがにあの言い方は良くなかった。差別的であるし、これは反省だなということで、今日はそれを謝罪させていただきます。大変申し訳ございませんでした」と頭を下げた。

また自身がいじめを受けていた過去の体験を引き合いに「僕もいじめられたので、打ち砕かれる思いっていうのはよく分かっているはずなんだけれども、まあそういうことも言ってしまったんで、それは言い訳のしようがない。非常に打ち砕かれる思いだったと思うので、大変申し訳ございませんでした。僕にかかわっている人もそうでしょうし、そういう人たちの保護をしてる方なんかもさぞ気分を害されたと思うので大変申し訳ございませんでした」と続けた。

猫の保護活動への思いから「猫を助けたいという気持ちが強くなってしまって。僕は人が嫌いなので、暴走しちゃったということで反省している」などとも語った。

ホームレスや生活保護受給者への想像力が欠けていたことについて「それを選択せざるを得ない人たちは、何を悩み、どういうことに苦しみ、どう考えて生きているのかを知らないで批判したのは良くない」とし、今後はホームレスや生活困窮者への支援を行う奥田知志氏に伴って活動の現場を訪れることを報告。「正確な知識を現場に行って知ること、30年そういう人たちを見ているプロにちゃんと勉強することが大事。ただ謝って形だけ終了というのはよくないと思った」とした。

終盤では「いじめられていた時に誰にも助けてもらえなくて、自分ではい上がっちゃった。最終的には人間って1人で戦うしかないよね、っていうのが僕の根底に多分あるんです」と自己分析しながら、「そうじゃない人には助けが必要だし、助けたいということに命を懸けている人もいる。そういう人に対しては非常に軽々しい発言になってしまったので、ただ謝罪という感じです」と話した。

同配信の広告やスーパーチャット(投げ銭)で得た収入は慈善団体に寄付するという。

DaiGoは、7日の自身の公式YouTubeチャンネルで、視聴者からの質問に答える形式の生配信を実施。「ぼくは生活保護の人たちにお金を払うために税金を納めている訳ではないからね。生活保護の人たちに食わせる金があるんだったら猫を救って欲しいとぼくは思うんで。生活保護の人、生きていてもぼく得しないけどさ、猫はさ、生きていたら僕、得なんで」「自分にとって必要がない命はぼくにとっては軽いので。ホームレスの命はどうでもいい。みんな思わない? どちらかといえば、いない方が良くない? ホームレスって」「邪魔だしさ、プラスにならないしさ、くさいしさ。ね。治安悪くなるしいない方が良いじゃん。猫はかわいいじゃんって思うけどね、ぼくはね」などと発言を繰り返して物議を醸していた。