国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)特使を務める米女優アンジェリーナ・ジョリー(46)が、アフガニスタンが反政府武装勢力タリバンに制圧されたことを受け、同国の子供たちの声を届けるため初めてインスタグラムを開設した。

これまで公式SNSアカウントを持っていなかったジョリーは20日、アフガニスタンに暮らす10代の少女からの手紙を投稿し、「今、アフガニスタンの人々は、ソーシャルメディアで通信して、自由に自己表現する能力を失っています。だから、私は彼らのストーリーと基本的人権のために戦っている世界中の人々の声を届けるため、インスタグラムを開設しました」とコメントを添えている。ジョリーは2001年9月11日に起きた米同時多発テロの2週間前にアフガニスタンの国境でタリバンから逃れてきた難民に会った時のエピソードも披露し、「多くの時間とお金を費やし、血を流して命を失った結果、結局このような結果になったことは理解不能な失敗」と現状を批判。背を向けず、助ける方法を探すとつづっている。(ロサンゼルス=千歳香奈子)