純烈のリーダー酒井一圭(46)が26日、東京・新宿バルト9で行われた、グループ初主演となる特撮映画「スーパー戦闘 純烈ジャー」(佛田洋監督、9月10日公開)完成披露上映会で、コロナ禍の中、作り上げた夢だった特撮映画への、熱い思いを語った。

純烈は、劇中で純バイオレットを演じた酒井が01年のテレビ朝日系特撮ドラマ「百獣戦隊ガオレンジャー」にガオブラックこと牛込草太郎役で出演。純レッドを演じた白川裕二郎(44)が02年「忍風戦隊ハリケンジャー」のカブトライジャーこと霞一甲役で、純ブルーを演じた小田井涼平(50)が02年「仮面ライダー龍騎」で仮面ライダーゾルダこと北岡秀一役で、それぞれ俳優デビューとメンバー4人中、3人が特撮出身だ。

酒井は「20年前に、僕たちは1年間(作品の中で)地球の平和を守ったりしながら仲間が出来たり、スタッフに囲まれヒーロー大好きな方、子どもたちに支えてもらった。出会った仲間と10数年後、純烈を組むことになり、マダムの皆さん、カラオケファンのお父さん方に応援してもらっている」と、純烈各メンバーの芸能活動の経緯を語った。その上で「健康センター、キャバレーで頑張っている頃から、ファンの皆さんに応援していただいてNHK紅白歌合戦に出場させていただいた。紅白の向こう側として構想していたのが『純烈ジャー』。初主演…僕の夢。感謝の1日…もう1回、見たいと思っていただけたら、と思っています」と笑みを浮かべた。

主演映画成立の裏には、20年春にコロナ禍に陥り、コンサートやライブが以前のように開けなくなったこともあったという。酒井は「グループの存続をどうするべきかと考えた時、となった時、このまま負けてたまるか…と。全国を回るコンサートのスケジュールがなくなったのであれば、空いているスケジュールで撮影できる世の中が来ればと、20年3月上旬に、新宿に来ていただいた」と、02年「忍風戦隊ハリケンジャー」のハリケンイエローこと尾藤吼太役で俳優デビューし、劇中で康助役を演じたほか、舞台あいさつの司会も務めた山本康平(40)らに相談を持ち掛けたと明かした。

その上で、酒井は「こういうことやりたいんだけど、純烈のスケジュールが空いている。夢だった、また東映撮影所でヒーローの映画を作れないか、その素晴らしさを純烈ファンに楽しんでもらえる…演歌、歌謡曲とヒーローが合体する映画を作りたいんだけどと、キックオフしたのがきっかけ」と語った。

白川は、酒井から話があった当時を振り返り「またギャグ、ウソかと思った。でも変身後のスーツアクターの映像を見て、一流の方がそろっている。一生懸命やらないとバチが当たると思った」と笑みを浮かべた。