女優大竹しのぶ(64)の主演舞台「ザ・ドクター」の東京公演が4日からPARCO劇場で開幕する。

ロンドン発の新作舞台で、ジェンダーや格差社会、SNSなど、現代に生きる人々が抱える問題などが描かれている。演出は栗山民也氏。

医師を演じる大竹は「劇場を出た後に、誰かと3時間ぐらいは話したくなるような芝居です。あらゆることに無関心、無自覚に生きてきたことを痛感します。劇場はさまざまなことを教えてくれる場です。今、そこで生身の人間が言葉を交わし、その場で人生が変わってゆくのを目の当たりにすることができるのです。だからやっぱり演劇はおもしろいなと、あらためて思える作品です」とのコメントを寄せた。

栗山氏は「時代と向き合うことから目を背けず、ぐっと近距離まで近づいて見ることの覚悟を、この作品から学んだように思う」と話している。

東京公演は28日まで。全国巡演。