嵐二宮和也(38)が来年1月3日午後9時からフジテレビ系で放送される新春スペシャルドラマ「潜水艦カッペリーニ号の冒険」で主演することが16日、分かった。妹役でヒロインを務める有村架純(28)とは約8年ぶりの共演。二宮にとって昨年末の嵐活動休止後初のドラマ主演作になる。

第2次世界大戦中に運命的な出会いを果たす、二宮演じる日本海軍少佐・速水洋平とイタリア人たちの国境を超えた友情と恋の物語。有村はイタリア人からラブコールを受ける、妹で小学校教員の速水早季子を演じる。二宮は06年の映画「硫黄島からの手紙」以来16年ぶりに軍服姿を披露する。イタリア語のセリフや歌唱にも挑戦する。「戦時中のお話なのですが、人間と人間のいろいろなものを感じる話だと思いました。イタリアの方々とお芝居したことがなかったので新鮮でした」と話している。

二宮と有村の共演は14年の日本テレビ系連ドラ「弱くても勝てます」以来2度目。17年「NHK紅白歌合戦」では紅白それぞれの司会を務めた。二宮は有村との久々タッグについて「お芝居は何年も機会がなかったのですが、バラエティー番組などでご一緒する機会がありましたので、自然と懐かしさはなかったです」。有村は「作品では久しぶりにご一緒させいただきましたが、変わらない二宮さんがそこにいてくださり、安心して現場にいることができました。以前とは少し話せることも変わって、個人的に時間の流れを感じ、感慨深かったです」とコメントした。

二宮がドラマに出演するのは18年4月期TBS系「ブラックペアン」以来約4年ぶり。二宮は「ぜひ、人間模様を楽しんでいただきたいなと思います。戦争というものよりも、そんなさなかにこんな人間がいたのか、というところを感じていただけたらと思います」と話している。

○…二宮は来年「TANG タング」「収容所(ラーゲリ)から来た遺書(仮)」などの大作主演映画も控え、俳優としてフル回転の年になる。フジテレビによると「潜水艦カッペリーニ号の冒険」では完璧な発音でイタリア語をこなし、イタリア人キャストらを「鳥肌もの」とうならせたという。同ドラマは87年の映画「私をスキーに連れてって」などで知られるホイチョイ・プロダクションズの馬場康夫氏が監督を務めテレビの演出に初挑戦する。脚本はソフトバンク「白戸家」などで知られるCMプランナー澤本嘉光氏のオリジナル。