駒井蓮(20)が21日、東京・府中の森芸術劇場どりーむホールで行われた、第13回TAMA映画賞に、主演映画「いとみち」(横浜聡子監督)が特別賞を受賞したことを受けて登壇した。

「いとみち」では、出身地の青森県を舞台に、津軽三味線が得意なものの強い津軽弁と人見知りで友人もいなく、思い切ってメイドカフェでバイトを始めた女子高生の相馬いとを演じた。駒井は「自分の地元の方言を使った映画に、いつか出演したいというのが夢だった。こんなに早くかなうと思わなかった。地元の方に、お世話になった。両親とか青森で関わった人を思い浮かべながら撮影した。自分の人生を振り返るような映画だった」と感慨深げに語った。

津軽三味線が得意という設定の役を演じたが「9カ月くらい練習したんですけど、最初は音も出なくて、これは間に合うのだろうか? 間に合わなかったら監督はどうするつもりなのかと思った」と習得に苦戦したという。そんな駒井の言葉を聞き、横浜監督は「駒井さんは(津軽弁での)じょっぱり…根性がある人間だと思ったので、必ずやり遂げると思った」と振り返った。

駒井は「出会えたことが自分にとって大きな存在」と「いとみち」に感謝した。その上で「どんな作品でも、役に立てる女優になりたい。楽しんでいきたい」と今後の抱負を語った。