レジェンド漫談家松鶴家千とせ(83)が、今年4月15日に「寿51年全国さつまいもの会」(東京・竹ノ塚地域学習センター)を開催する。障がい者や老人のための募金を集めて寄付する。

最初は1972年(昭47)に故郷・福島の原町市(現南相馬市)で開催した。「故郷に恩返しをするのに、車椅子の方に入浴車を贈りたいと思ったのがきっかけです。それからチャリティーのことも分かるようになって、日本テレビの『24時間テレビ』に出たり、日本全国のいろいろなところでやったりもしました」と話している。

75年にシングル「わかるかなぁ わかんねぇだろうなぁ」で160万枚の大ヒットをとばした千とせ。今月9日に84歳の誕生日を迎えるが、当時と変わらぬアフロヘアにあごひげ、サングラス姿は健在だ。

「今は月に1回のペースで東京・浅草の木馬亭で『うたとお笑い』という公演を主催しています。今月は16日にやります」

昨年暮れにはアイドル歌手恵中瞳(33)とのユニット「千とせ&ひとみん」で新曲「CH列車で行こう!」「キャンユーアンダースタンド?」を配信リリースした。来月にはCDも発売予定だ。

「今年は寅年、年男だからね新曲をどんどん売って、もっとステージに立って歌っていきたいね。イェ~イ」と笑っている。

◆松鶴家千とせ(しょかくや・ちとせ)1938年(昭13)1月9日、満州生まれ。第2次世界大戦後、日本に引き揚げ福島県原町市(現・南相馬市)で育つ。53年にジャズシンガーを目指し上京、松鶴家千代若・千代菊に入門して漫才、漫談で活躍。67年千とせ流家元三代目・松鶴家千とせ襲名。75年に発売したシングル「わかるかなぁ わかんねぇだろうなぁ(夕やけ小やけ)」が大ブームとなり160万枚の大ヒット。76年映画「トラック野郎・望郷一番星」。全国さつまいもの会会長。