今年の最低映画や俳優を選ぶラジー賞こと第42回ゴールデン・ラズベリー賞の各候補が7日に発表され、今年は2021年に8本の映画に出演した俳優ブルース・ウィリス(66)のための特別部門が設置されたことが分かった。「ブルース・ウィリスが演じた2021年のワースト演技賞(ワースト・パフォーマンス・バイ・ブルース・ウィリス・イン2021)」と名付けられた特別賞は、ウィリスが出演した8作品を比較して「もっとも最低なブルース・ウィリスの演技」を選ぶというもの。つまり、ウィリスはこの部門だけで8ノミネートされる不名誉となったが、本人からコメントは出されていない。

今年のラジー賞は、ダイアナ元妃の半生を描いたブロードウェイミュージカルのネットフリックス版「ダイアナ:ザ・ミュージカル」が最低作品賞を含む最多9部門にノミネートされ、エミー・アダムス主演の「ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ」がそれに続き最低映画や最低主演女優賞など5部門で候補入りした。アダムスは、「ディア・エヴァン・ハンセン」でも最低助演女優賞の候補となるWノミネートの不名誉となった。また、9日に発表されるアカデミー賞でノミネートが期待されている「ハウス・オブ・グッチ」のジャレット・レトが、最低助演男優賞にノミネートされて話題になっている。

一方、主演男優賞には「インフィニット 無限の記憶」のマーク・ウィルバーグや「スペース・プレイヤーズ」に主演したNBAロサンゼルス・レイカーズのスター選手レブロン・ジェームズ、クリント・イーストウッドの息子スコット・イーストウッドが「デンジャラス」でノミネート。最低主演女優賞には「ミッドナイト・イン・ザ・スイッチグラス」でウィリスと共演したミーガン・フォックスが名を連ねている。

ラジー賞は毎年、アカデミー賞の前日にノミネーションが発表されており、授賞式もオスカー発表の前夜となる3月26日に行われる。(ロサンゼルス=千歳香奈子)