NHK放送総局長会見が9日、東京・渋谷の同局で行われ、新年度の番組担当キャスターが発表された。地上デジタル放送を開始した03年以来最大となる番組改定に伴い、番組担当者も大きく入れ替え。番組を担当する全アナウンサー174人のうち、101人が新たな担当者になるという。

リニューアルする報道番組「クローズアップ現代」(月~水曜午後7時30分)を桑子真帆アナウンサー、新報道番組「サタデーウオッチ9」(土曜午後8時55分)を赤木野々花アナ、新番組「ニュースLIVE!ゆう5時」(月~木曜午後5時)を高瀬耕造アナが担当する。

会見には各アナウンサーも出席し、意気込みを述べた。現在朝の「NHKニュース おはよう日本」に出演する高瀬アナは、この日に内示を受けたといい「みんなとやってきた『おはよう日本』を離れるのか、朝ドラ送りってもう終わりなのか、いろんなことが渦巻いてカオスな状態」と心境を明かした。また「強豪ひしめく朝の時間帯から強豪ひしめく夕方の時間帯に打って出るということで、気持ち新たに頑張りたい」と笑顔で語った。

看板番組「クロ現」のキャスターを務める桑子アナは「この番組の名前を聞いた時に息が止まりそうになりました」と出演決定時の心境を振り返り、「身に余る大役を受けて、自分自身の成長にもつながる」と意気込んだ。

同局初となる土曜夜の報道番組の“顔”を務める赤木野々花アナは「NHKの報道が変わったな、と思っていただける番組にしたい。内示を受けたばかりの高揚感もあり肩に力が入っているんですが、肩の力を抜いて見ていただける報道番組にしたい」と話した。

なお「ニュースウオッチ9」のキャスターは青井実、山内泉両アナ、田中正良氏が務める。現任の和久田麻由子アナは番組を離れる。