女優北川景子(35)がアニメ映画「それいけ!アンパンマン ドロリンとバケ~るカーニバル」(6月24日公開、東京テアトル配給)でゲスト声優を務めることが22日、わかった。どんなものにも変身できるオバケたちの街、オバケタウンで開催されるお祭り「バケールカーニバル」を舞台に、物語のキーマンとなる、変身が苦手なオバケの男の子、ドロリンを演じる。

シリーズ33作目で、北川にとっては12年の映画「マジック・ツリーハウス」以来、2度目のアニメ声優挑戦となる。20年9月に生まれた長女の影響でアンパンマンを見る機会も増えていたといい「お話をいただいた時はとても驚きました。うれしい気持ちと、声の仕事の経験が乏しい自分に果たして務まるのかという心配と、半分半分でした」と率直な思いを明かした。それでも「お声がけいただけたことはとても光栄ですし、娘にも全国の子どもたちにも喜んでもらえるのなら自分にできることをやりたいと思いお引き受けしました」と語った。

公開された写真ではアンパンマンとのツーショットも披露。自身も幼い頃はアンパンマンが大好きだったといい「おもちゃも、お菓子も、アンパンマンのオンパレードでした」と振り返った。その魅力については「まあるくてかわいらしい容姿、困った人を助けるために勇気を持って行動する強さ、自分の顔を分け与える優しさ、顔がぬれてしまったら力が出なくなってしまう人間らしさ」と語り、「正義の味方だけど、強いだけではなくどこか愛くるしいアンパンマンが大好きです」と話した。

収録にはこれから参加予定。脚本を読んだ感想については「努力し続けることの大切さ、1歩踏み出す勇気の尊さを感じました」といい「人間誰しもコンプレックスや弱点を抱えているものですが、つらくても自分と向き合い、自分の弱点を克服しようとするドロリンの姿に私も勇気をもらいました。また、どんな状況でも諦めないことも大切だと感じました。昨日まで出来なくても今日できるようになるかもしれない。希望を持つこと、前向きになることがいかに大切かを感じられるお話でした」と力を込めた。

声色などもまだまだ模索中だ。「どのように表現していくべきか、まだ想像できずにいます」とし「これから台本を読み込んでキャラクターを作っていきたいです。全国の子どもたちが楽しみに見にきてくれると思うので、良い作品にしたいです。伝統あるアンパンマンファミリーに参加させていただけた喜びを胸に、楽しんで演じたいと思います」と意気込んだ。

アンパンマンは88年10月にテレビアニメがスタート。翌89年3月に劇場版が初公開され、昭和、平成、令和の時代をまたいで日本中に「愛と勇気」を届けてきた。これまでもゲスト声優には人気女優が数多く参加しており、21年公開の前作は深田恭子(39)、19年公開の前々作は榮倉奈々(34)が務めた。