ジャズベーシストの鈴木勲さんが8日、新型コロナウイルスによる肺炎のため亡くなった。89歳だった。鈴木さんの公式サイト内の掲示板に、10日までに娘が亡くなったことを投稿し、明らかにした。

「鈴木勲が新型コロナウィルスによる肺炎により、令和4年3月8日に他界いたしました。ここに生前のご厚誼を深謝し、謹んで通知申し上げます。父のTwitterで報告したかったのですが、アカウントの管理が私ではない為出来ませんでした」

公式サイトによると、鈴木さんは1956年(昭31)に米軍楽隊のキャンプでベースを弾き、70年に米国の世界的なドラマーのアート・ブレイキーに見出され、ブレイキーのいるニューヨークへ単身、渡米。ブレイキーが率いるジャズメッセンジャーズの一員として、欧米各国で公演し、世界の著名なアーティストと親交を深めた。日本国内でも後進の育成に尽力した。

鈴木さんの娘は「生前父の音楽を愛してくださった皆様本当にありがとうございました。これからも父の音楽を愛してくださったら幸いです。ありがとうございました」とファンに感謝の思いをつづった。