LDHのガールズユニット、iScream（アイスクリーム）が、今月20日に初のアルバム「i」を発売する。
昨年6月のデビュー以来、高い歌唱力とダンスを武器に、着実にステップアップ。1月に発表した「つつみ込むように…」も、ミュージックビデオ（MV）のYouTube再生回数が200万回に迫る勢いだ。気“合”も“愛”嬌（あいきょう）もたっぷりな3人に、たくさんの“アイ”が詰めこまれた作品について聞いた。【聞き手＝大友陽平】
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－初のアルバム発売が決まった
RUI（18） デビューしてまだ1年もたってない私たちが、4作品目にしてアルバムをリリースさせていただけることは当たり前のことではないですし、スタッフさんや、応援してくださってる皆さんの力があってこそだと思います。今回は13曲収録しているのですが、シンプルに、自分たちの曲が13曲もできたんだということが個人的にはすごくうれしいです。
YUNA（18） アルバムが発売できると初めて聞いた時は、ドキドキ、ワクワクしたのを覚えてます。いろいろな新しい挑戦をして、新しい自分、新しいiScreamを見つけることができたので、すごく楽しいアルバム制作でした。
HINATA（17） この「i」を通して、またさらにiScreamがたくさんの方に知っていただけるきっかけになればいいなと思ってます。
－デビュー曲の「Maybe…YES」をはじめ、アルバムの書きおろし曲を含めて13曲を収録した
RUI アルバムなので最初から最後まで聞いてほしいですし、全てに全力を注いでレコーディングもしました。聞いていくとどんどん違う色が出てきたり、まるで“1つのライブ”になるように曲順も考えました。ここでiScreamのライブ体験も楽しんでいただけると思います。
HINATA ファーストアルバムではあるんですけど、自分たちも意見を積極的に出して制作したアルバムです。曲順もそうですし、アルバムのタイトルの「i」も、「愛を叫ぶ」ということをテーマにしている私たちのキーワードや、初のアルバムということで「1」にも見えるので、オンリーワン、ナンバーワンになりたいという意味も込めました。
YUNA 最後の13曲目の「Meant to be together」という楽曲は、ファンの方々に向けて、自分たちがiScreamになるまでの物語やこれからの自分たちが描かれています。最初に歌詞を見た時に、「3人の思いをなんでこんなに知ってるんだろう？」というくらい、すごく鮮明に描かれていました。自分たちがファンの方々に届けたい思いや言葉がすごく詰められているので、ぜひファンの方々に聞いていただきたい楽曲の1つです。
－MISIAのデビュー曲「つつみ込むように…」（98年）のカバー（1月発売のデジタルシングル）が多くの反響を生んでいる
HINATA ラジオにたくさん出させていただいたり、たくさんかけていただいているんですけど、友達や地元のダンスの先生が聞いてくれていて、それを連絡してくれた時は、「何も言ってないのに！」ってビックリしましたし、多くの方に届いてるんだと思いました。
RUI カバーさせていただいて、どう言われるのか、どう届くのか不安な気持ちも大きかったんですけど、実際にリリースして、もともとのMISIAさんのファンの方だったり、この楽曲のおかげで、iScreamを知ってくださった方からも温かいコメントをいただきました。再生回数やランキングとして数字に映し出されているのもすごくうれしいですし、MISIAさんの楽曲が、本当に皆さんから愛されていると改めて感じました。いつかiScreamも、これからの世代に受け継がれていくような名曲を残せるようになりたいという1つの新しい夢もできました。
－歌唱が難しい曲でもある。イントロなどでのYUNAの高音も特徴的だ
YUNA 「ホイッスルボイス」と呼ばれる楽曲の1つの武器でもある部分に自分自身が挑戦することができて、1つ殻を破れたというか、こんな声も出るんだということを知ることができました。これは3人ともだと思うんですけど、この楽曲を通してアーティスト性も磨かれたんじゃないかと思います。もっと音楽について知りたいと思ったきっかけにもなっている楽曲です。
－「Eyes to Eyes」は、テレビ東京系ドラマ「花嫁未満エスケープ」のオープニング曲にも起用された
HINATA ドラマのテーマ曲をやらせていただくのは2回目なのですが、今回のアルバムからもまた1曲選ばれるということは、素直にうれしいです。私たちも台本を読ませていただいたんですけど、ドラマとこの曲の歌詞と内容が本当にリンクしていて、愛とか恋で悩む主人公の気持ちに寄り添った曲になっているので、私たちの曲がよりドラマを輝かせられる存在になったらいいなと思います。
－デビューしてまもなく1年。一番成長できたところは？
HINATA 3人で1つのパフォーマンスを届けるということは、常に意識してることです。3人という少ない人数でも、皆さんに迫力だったり、熱をお届けするというのは最初は難しくて、ステージで小さく見えてしまう感じが課題だったりしたんですけど、今は3人でもこれだけできるというのを皆さんに感じてほしいなと思いますし、自分たちも自信を持ってパフォーマンスしています。
YUNA 3人の関係性はそんなに変わっていないんですけど、今はちゃんとオンとオフの切り替えができるようになったので、オンの時にちゃんと力を発揮できるように、オフの時は自分自身で吸収することを吸収するとか、できるようになったと思います。
RUI それぞれが、そのままでいられるようになったというか、尊重し合えるようになりました！
－初のアルバムも発売し今後に向けて
HINATA このアルバムを引っさげて、まだ私たちを知らない方にもパフォーマンス、歌、ダンスを届けられればと思っています。まだ有観客で単独ライブをしたことがないので、ツアーができたらすごくうれしいとも思いますし、私たちが足を運んで、皆さんのもとに“会い”に行きたいなって思っています。
YUNA 「i」の中に1曲でも心に残ったり、皆さんの思い出に寄り添える楽曲があればいいなと思っています。このアルバムで知っていただいた方がiScreamと両思いな関係になれるように…“愛”され、“愛”したいです！
RUI 自分たちなりに“アイ”デアを出し合って、こだわりを持って作りました。幅広い世代の方の心に残っていただければうれしいですし、このアルバムが新たな節目として大きな1歩になると思うので、リリースイベント、ライブで皆さんにもっともっと知ってもらえるように、頑張っていきます。気“合”入ってます！
－たくさんの“アイ”が詰まった作品を楽しみにしています！
◆iScream（アイスクリーム） 18年開催の「LDH Presents THE GIRLS AUDITION」で応募総数約1万人の中からグランプリのRUI（ルイ＝2003年11月4日、愛知県生まれ）と、ファイナリストのHINATA（ヒナタ＝2004年8月27日、宮城県生まれ）、YUNA（ユナ＝2004年3月6日、大阪府生まれ）で19年に結成の3人組。高い歌唱力とダンスを武器に、21年6月、EP「Maybe…YES」でデビュー。グループ名は「アイ＝愛」を「スクリーム＝叫ぶ」の意。
