ジミー大西(58)が27日、東京・銀座三越で、画業30周年記念作品展「POP OUT」の取材会を行った。

人生の師と仰ぐ明石家さんま(66)が絵を描くきっかけを作り、1992年(平4)から本格的に絵を描き始めた。96年に憧れのピカソが生まれたスペインへ移住。世界中を放浪しながら描き続けて帰国したが15年に休筆した。

「深夜アルバイトに『時給1500円』と書いてあった。自分が絵1枚あたりの時給を計算したら380円。やっていられない」と筆を折ったという。だがここでも、さんまの至言があった。「人を楽しませることを時給で計算したらあかんねん」。そして創作活動を再開。「さんまさんの一押しがなかったら、再開も個展もなかった」。

今回は、さんまから「やっと目覚めたか」という温かい言葉を贈られた。「今回の個展が失敗したら、また、さんまさんに小遣いをもらわないと…」。会見は最後まで恩人への感謝の言葉であふれていた。

個展はこの日から5月9日まで同所で。その後は全国8カ所を巡回する予定。