元乃木坂46で千葉県出身の高山一実(28)が7日、千葉・ZOZOマリンスタジアムで行われたプロ野球ロッテ対ソフトバンク戦で、人生初の始球式を務めた。

白い車に乗って登場し、観客に手を振った。背番号11のロッテユニホームに、乃木坂カラーの紫のグラブ、白のミニスカート姿。マウンドに上がるとスタンドの4方向にお辞儀し、拍手を浴びた。投球は打者の立つ左打席の後方を通過し、「あ~! ごめんなさい~!」と絶叫して、両手を合わせて頭を下げた。

始球式を終え、報道陣の取材に応じた。「めっちゃ曲がっちゃいました~。めっちゃ悔いが残る~」とうなだれながらも、笑顔で明るく投球を振り返った。「練習の時から左に曲がっていたんで右のほうに投げようと思っていたんですけど、いろんなところに気を張っていたら、曲がっちゃいました。周りを見て、お客さんのことも見ようと思っていたんですけど、緊張しちゃったんだと思います」と振り返った。

21年11月に乃木坂46から卒業して半年が経過した。「久しぶりの人前だったので、もうちょっと味わいたかったです」と笑った。「客席から手を振ってくださったりとか、乃木坂のグッズ持っている方がいたりとかして。高校の友達も来ていて、その子の友達が一眼レフで撮ったすごいいい写真を送ってくれたりして。千葉も感じました」と感謝した。

地元での始球式は「うれしいです。ちっちゃい頃は観戦したことがあったんですけど、大人になってからはなかったので。この後も観戦させていただくのがめっちゃ楽しみです」と伝えた。父親も観戦に駆けつけたという。「父も見に来ていて。父が小中高とずっと野球をやっていて、少年野球のコーチをやっていたので。父に自慢しようと思います」と笑った。

投球全体を自己採点すると「20点」という。「あんなに曲がると思わなかったので。映像を見たけど、思ったより曲がっていて。うそみたいで、才能ないなって思いました」と反省。リベンジの可能性を聞かれ「またできたらうれしいですけど、本当に才能がないので…。誰かが急に出られなくなった時、代打で呼んでください!」とアピールした。

「野球に疎いので…」というが、28年ぶりの完全試合を達成したロッテ佐々木朗希投手(20)については「もちろん存じ上げています。昨日投げられたんですよね」と答えた。「生で一度は見てみたいです。私がマウンド立った瞬間に、SFみたいに佐々木朗希投手に入れ替わったらな、っていう妄想をしていました」と笑顔で明かした。「佐々木朗希投手から投球の指導を受けたいですか?」と聞かれると、「申し訳ないですそれは! 本当に才能ないので」と恐縮した。

高山は同県南房総市観光大使を務めている。11年に乃木坂46に1期生として加入し、人気メンバーとして活躍。テレビ朝日系「Qさま!!」などのバラエティー番組で活躍するほか、小説家としても活動している。