仲代達矢(89)が30日、石川県七尾市の能登演劇堂で、主宰する無名塾公演「いのちぼうにふろう物語」(9月4日~10月10日、同演劇堂)の会見を行い、意欲的に現役続行宣言をした。

役者生活70周年の締めくくりを飾る公演となる。12月に誕生日を迎える仲代は「今年90歳になる私はせりふを覚えるのが大変。若者以上に頑張って、作品を仕上げたいと思います」と話し、「亡き女房が残してくれた無名塾という財産とともに、健康に感謝し、足腰がきく限り、体力が続く限り、声が出る限り、もう少し頑張りたいと思っております」などと語った。

同作は、隆巴(りゅう・ともえ)のペンネームで演出家、脚本家として活躍した妻宮崎恭子さんの遺作。「いしかわ百万石文化祭2023」のプレイベントで、全30回のロングラン公演。