元妻で女優のアンバー・ハード(36)を名誉毀損(きそん)で訴えていた裁判に勝訴した米俳優ジョニー・デップ(58)が、滞在中に英バーミンガムのホテルでボディーガードに両脇を支えられながら出てくる姿がパパラッチされた。体調不良を心配する声があがる中、オンラインメディアのインサイダーによると「集まった群衆の中を安全に移動するための策」だったと関係者の話を伝えている。デップは強靱(きょうじん)なボディーガードに支えられながらも、コーヒーカップを手に集まったファンに手を挙げて声援に応える姿が見て取れる。

先月27日に最終弁論が終了したデップはすぐさま英国に渡り、同29日には友人のミュージシャン、ジェフ・ベックのコンサートにサプライズ登場。ギター演奏を披露して会場を大いに沸かせ、7月に2人で制作したアルバムをリリースすることも発表されている。そんな中、裁判に勝訴したデップを一目見ようと、行く先々には大勢のファンが詰めかけているという。デップ待ちのファン数百人が建物の入り口付近に集まっている様子などもSNSに投稿されている。そのため、ボディーガードは時にサインを求める集団からデップを引き離す必要があり、裁判で注目を集めたデップの身の安全の確保が求められているようだ。

デップはバーミンガム滞在中にベックやスタッフら20人ほどでインド料理店に食事に訪れた際には、チップも含めて5万ポンド相当の食事やシャンパン代を自ら支払ったと伝えられている。一方で、判決を不服とするハードは上訴する意向を示している。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)